重要な繁殖地でもあります。ウェールズだけでなく、ヨーロッパからも海鳥の繁殖を
見にやってくる人たちもいるくらい、観光としても現地の重要な産業です。
そんな島々の1つ、ラムジー島に住んでいるRSPB(イギリスの野鳥の会、でも規模は
ヨーロッパ最大の自然保護団体でもあります)のwarden(住み込み管理人さん)による
ガイドがあったので、行って参りましたー
島の一番高い場所からの景色。川みたいに狭いけれど、これはれっきとした海。
本土からはボートで20分もかからないくらいだけど、この海峡、実はクセもの。
UKで2番目に流れの速い海峡なんです。18ノット(ってどんな速さ?)になることもあるそう。
海流がわかるかしら???鳴門の渦潮みたいに、常に潮が白波立って流れているのが
遠くからもよーく見えるんです。=潮はやばいくらい(ちょっと若者ぶってみた。^^;)早い!
島には管理人さん夫婦しか住んでいません。南北4km東西2km弱のせまーい島で
まわりはこんな風に絶壁の湾ばかりです。浜もありますが、崖を降りて行かないと
いけないのねー。。。
自給自足に近いような生活をしているそうで、牛、羊を放牧して、本土のマーケットで
売るってこともしているんだって!この牛、ウェールズの種類でWelsh Blackといいます。
ジュゴンではありません。ちょうど秋のアザラシの出産シーズンが始まったようで、
崖下の浜にはたくさんのアザラシの赤ちゃんがゴロゴロしてました。
湾内で浮かんでるのはお母さんアザラシたち。
白い大きな岩みたいのが、赤ちゃんアザラシ。大きな浜は大賑わいで、けっこう間が
あいているように見えるけれど、この程度の距離がないとプライバシーの限界だって(笑)
私たちが行った日は、その前に来ていた嵐と、次の低気圧の間でちょうど晴れだったの
だけど、前に来ていた嵐はかなり本格的なもので、こうやってゴロゴロしてる赤ちゃんが
かなりの数、流されてしまったんだって!!!やっぱり産まれたての赤ちゃんは泳げないみたい。
それにきっとあの嵐じゃ、泳げたって相当の体力消耗で力尽きてしまった赤ちゃんたちも
いたのでしょう。自然の力にはやはり勝てないのよね。。。
でもこの島には、彼らの住みかである母なる海が牙をむく以外、赤ちゃんを襲うシャチ
みたいな天敵たちがいないので、毎年同じくらいの赤ちゃんが産まれて巣立っていくそう。
アザラシは3週間ほど母乳を飲み続けると、産まれたときの体重から3倍に成長して
自立するそうです。母アザラシは3週間の間、魚をとりに外洋に出ていかないので、
親のアザラシの体重は2/3に減少するんだって。献身的だわ。
島半周の半日のガイドはとてもおもしろくて、管理人のおねえさんは若いのに、
こんな地の果てみたいな島にもう6年も住んでるんだって。すごいなぁー。。。
でも私もいけるかも。
仙人みたいな生活だろうけどね。
海が荒れてるときは本土に渡れないし、物資も届かないしね。
Chough(チャフ)というカラスの仲間。でもくちばしと足が赤くて、この細長いくちばしで
この辺りのような短い芝生をつついて、ミミズや甲虫を食べています。日本にはいない
らしい。ベニハシカラスって和名。英名は鳴き声から、和名は見た目から、どちらも
わかりやすい名前だねー
Wheaterの若い鳥。ハシグロヒタキって和名だけど、これも日本では見られない鳥。
ぷくっとして可愛いのよねー。そんで歩く姿が最高!チョコチョコって足がものすごい
早さで動くの!オレンジ色もかわいさを引き立てる要素かもね。
という感じで、丸1日の島滞在はとても有意義なものとなりました。
それもその日だけ晴れたっていうのがまたすごい運。
6月に行こうと思っていたBardsey島行きが強風でダメになったから、その分の運も
廻ってきたのかも!
No comments:
Post a Comment