Thursday, 29 July 2010

Ireland4


今回のホリデーの目玉、ともいえる、
世界遺産Bru na Boinne(ブルー・ナ・ボーニャ)へ。







南アイルランド中部にある遺跡で、紀元前3000年以上前のモノらしい。
つまり、イングランドの有名な観光地ストーンヘンジなんかよりも、
世界7不思議のピラミッドなんかよりも、ず~っと昔に作られたことになる。

なのに、とても知名度が低い(><)



ボイン川の渓谷にいくつも古墳のような丘が造られたのだけど、誰がなんで作ったのか、今だに謎。
きのこみたいでしょ?







まずはKnowthナウスという古墳(左上のきのこたちね)にいったのだけど、この丘墳には東西に通路があって(通路は中でつながってないのです)、奥に火葬した骨を埋葬していたらしい。この通路は入口だけ公開されていて中にはいけないので、それがまた、ミステリアスな雰囲気を醸し出すっていうか。


で、さらになんで東西に通路かっていうと、世界不思議発見!
春分と秋分の日に、通路に日がさすように設計されてるらしい!
(でも今は石が破壊されたりした理由で、そうならないらしい)


さらに、丘墳の周りには1つ数トンの巨石が丘を囲うように並べられていて、それぞれには異なった渦巻きや三角、波線ようなものが刻み込まれている。土偶も縄文土器も、流れるような渦巻が印象的だから、万国共通の文様なのかなー。それに、こんな何もないところに、どこからどのようにこんなにドでかい石を運んできたんですかねー。






こちらはNewgrangeニューグレンジという、Knowthより大きい丘墳。






Newgrangeでは、お墓への入り口は1つ。だけど、写真みたいに上下に2つの入り口があります。中に入る人は、下の大きな石を乗り越えて、下の入り口から中に入って行くのだけど、ここが何で特別かっていうと。

この入り口から、冬至の前後5日間の日の出後、17分間だけ、石室に光が入るように設計されてるの!!!



その光が入って行くのが、上の入り口。下の人間の入り口は石室まで上り坂になっていて、石室は入り口より2m高い。だから、上の光の入り口から、朝日が差し込むようになってるってわけ。

すごすぎる~~



中は撮影禁止だったのが残念だけど、ガイドさんがライトを使って再現してくれたときには、鳥肌がたちましたよー。5000年前だったら、やっぱり太陽とか暗闇とか、いろいろなことが身近で、かつ神秘的だったんだなーって思いをはせてみたり。だって、明かりを消すと、石室の中は、本当に真っ暗なのよ。

Newgrangeでは、今も冬至に光が石室に入り込むので、毎年ここでその不思議な体験をしてみようと、世界からやってくる人がいるんだって。(でも先にチケット買うとかで、ごく少数しか入れないのだけどね。なんといっても、通路も石室も狭いし)

入り口の大きな石を乗り越えていくのも、死者の世界への入り口って感じだったんだろうなー。

石室の中には、正面と左右に1つずつ、電話ボックス大ぐらいの床の間のような間があって、床には大きな岩が置いてあった。左右のモノには、外の石に刻んであるような渦巻き模様があちこちに。でも光が差し込む正面の間には、何もなく、ただ1つ3つの渦巻きが右側の壁に小さく刻まれているだけ。一番神聖な場所だったのだろう、って。

今度の秋分の日には、遠い過去を思いながら1日を過ごせたらロマンチックかな。

社会科見学のような早朝でした。

午後はのんびりしました。その行程はまた今度。

<続く>

2 comments:

  1. へええー
    すごすぎる。

    いいね、そういうからくりってロマンあって。

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  2. この遺跡話、タカシは好きだろうと思ったよ(^^)
    サビ気味だった想像力がかきたてられて、
    世界の不思議に触れられて、有意義な旅だったよー

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