Wednesday, 8 September 2010

whales

海外に住んで、敏感になったのは、日本がこの国でどういう風に思われてるかということ。

そこでよく話題になるは、捕鯨。

The Coveという太地町のイルカ漁の偏った映画のおかげ(せい)で、日本人は21世紀にありながら、また経済大国でありながら、野蛮で血なまぐさい人種というイメージを持った人が少なからずいると思う。

私自身、東京出身、東京育ちだから、イルカも鯨も普通の食事として育ってない。東京育ちの母は、戦後の栄養不足解消のために、学校の給食で鯨の肉がやたら出たので、貧乏で大変だったことを思い出すから、食べたくないそうだ。東北の豊かな三陸育ちの父は、近くに捕鯨基地があったので、割と普通に食していたそうだ。

という風に、一概に日本人といっても、千差万別。みんながみんな、鯨おいしい~♪と思ってるわけじゃないし、日本でイルカを食べる人がいるなんて、海外に来てから知った。

何かと話題になる捕鯨、シーシェパード、などなどだけど、1つだけ頭に来ることがある。

例えば、シーシェパードで日本の捕鯨船に攻撃してくる人たち。あの人たちは、ニュージーランド人だったり、イギリス人だったり、オーストラリア人だったり、国籍はいろいろだと思うけど、自国では、いろいろな動物が人間の身勝手さゆえに毎日大量に殺されてる。

オーストラリアでは、カンガルーやラクダが増えすぎたと言って、駆除(つまり殺戮)されてるし、イギリスでは、今だにfox huntingでキツネを狩ったり、game huntingといって狩りだけのために、キジやヤマウズラを養殖して、撃って殺してる。それも、ただの人間の娯楽のために!バジャーというアナグマも増えすぎたといって、駆除されてるし。

そういう自国の大量殺戮に抗議せず、他国の問題に口出してくることが頭にくる。

だいたい鯨やイルカは捕獲したら、数十分のうちに息の根を止めるようになってるけど、銃で撃ちどころが悪く逃げた動物たちは、何時間も、ひどければ数日間、死ぬまでに時間がかかる。

どっちが残酷よー。

それに、イルカやクジラは頭がいいから、という人たちもいるけど、頭がいい悪いで、生命の重さは変わらないでしょ~!

BBCで、こんなニュースを見つけました。
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-11113887

捕鯨反対の人たちが、鯨の肉は水銀がたまっていて危ないから食べない方がいい、と。

北大西洋のフェロー諸島でも、島の大臣が言ってる。捕鯨反対の人たちがそういう方向で、国際的な機関WHOなどに危険だって訴えて、捕らせないようにしてるんだろうって。自国民への危険性は、自分たちで解決できるから(つまり余計なお世話だ)ってきっぱり答えてる。ほんと、余計なお世話。

自分自身、捕鯨に反対か、賛成か、と聞かれたら、まだ勉強不足で、どちらとも答えられない。
けど、反捕鯨団体の行動には大反対だ。と答えたい。

No comments:

Post a Comment